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助成対象詳細(Details)

   

2013 国内助成 「一般枠」 活動助成      
助成番号
(Grant Number)
D13-L-0090
題目
(Project Title)
表浜まるごと博物館 ― 何も無いのではなく、そこら中にある身近な自然、いつもの暮らしが博物館


代表者名
(Representative)
田中 雄二
代表者所属
(Organization)
特定非営利活動法人表浜ネットワーク
助成金額
(Grant Amount)
 3,000,000
企画書・概要 (Abstract of Project Proposal)

このプロジェクトは、表浜の自然環境のみならず、人々の暮らし、歴史、地曳網やサーフィンと言った文化、農民、漁民を含む地域産業など、地域に残されてきたものを見直し、そして今ある状態を博物館とする事業で、地域の生態系を維持し、より良い形で未来の子ども達に伝えます。地域の特徴を良く知る様々な分野の地域住民によりプログラムが作られ、それぞれのプログラムをつなぐと、ひとつのストーリーが形成される、それが表浜まるごと博物館です。
 プログラムは、様々な角度から表浜の自然環境に焦点を当て、地域住民の得意分野を取り込む内容や、昔ながらの農法体験、収穫販売など地域産業との交流で地産地消を体験します。
これまで海と関わりがなかった人達が、得意分野と組み合わせることで、新たな発見があり、また古くから沿岸地域の暮らしを知る人達が、生活する中で生まれた技術や知恵を伝える、身近な自然といつもの暮らし、忘れ去られようとするものを守る事で、主催者サイドの意識を高め、参加者に伝播することを狙いとしています。
目の前の環境だけを守るのではなく、地球規模の環境問題を解決する為にも、地域から発信することに努めます。


実施報告書・概要 (Summary of Final Report)

このプロジェクトの概要は、表浜海岸の自然環境を未来の子供達に伝えるため、様々な立場の大人たちがその手法を企画し実行する、中長期を見越した事業であり、重要となる拠点とプログラムづくりが主である。プロジェクトの前半は、拠点となる空き家の修繕と、ウミガメに関わるプログラムを中心に実施、後半は、希薄化する地域のコミュニティーづくりを行った。ウミガメに関わる既存プログラムは付加価値を高め地域に定着させること、新規プログラムやコニュニティ再生は、地域に対し活動への理解を促すためのものである。
助成期間中の目標は、活動や拠点の周知を積極的に行い、ほぼ達成したと考えるが、今後の課題は、地域住民の意識を如何に向上させるか、私たちの活動の理念である「何もないのではなく、そこら中にある身近な自然、いつもの暮らしが博物館」の意味を地域に浸透させる事である。高齢化する地域社会と劣化する地域の自然環境は、全国各地で問題となるが、その解決には、地域の特徴を生かし、人や物、技術など地域の力を利用することが重要である。身近な問題と絡め、中長期的目標を立てることが不可欠であり、徐々に、地域住民を巻き込み、その範囲を広げていくことで、課題の解決につながると考える。
この地域は、長い砂浜と崖海岸を有するなど日本でも稀な地形で、自然環境豊かである一方、問題や課題が山積みである。エリアが広い分、良い面も悪い面も多く、課題の解決が難しい。そこで、既存の事業と、これまで培った企業との連携で、地域の環境改善を図る社会貢献活動を展開、表浜館がその情報ステーションとなることを試みた。助成期間終了後は、新たな社会貢献プログラムを作り、試験的に実施する。2014年度は、その為の現地踏査や自治会などにヒアリングを行った。現地の調整は今後も必要であるが、実現に至るまでの行程も地域住民の意識向上に繋がると考える。
5年後の表浜館は、地域の情報が集まる学びの場として地域に定着し、表浜海岸は地域社会に貢献する活動の場となり多くの人が訪れる。そして、地域住民との交流が活発になり、希薄する地域コミュニティが再生される。
表浜まるごと博物館は、それぞれに活動してきた団体や個人が手をつなぎ、表浜海岸の自然を守る為にその拠点として動き出した。私たちは、祖先から受け継いできた地域の環境を次世代に伝えなくてはならない。その為に、それぞれが持つ力を合わせ、地域に残る知恵を取り入れて、人々の心を掴む事が重要である。表浜の海、森、空、人、暮らし、歴史、文化、自然をまるごと、博物館と捉えるこの構想が、10年の時を経て実現されようとしている。

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