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助成対象詳細(Details)

   

2013 イニシアティブ助成 Initiative Grants      
助成番号
(Grant Number)
D13-PI-0001
題目
(Project Title)
宮城県内の仮設住宅における「こども未来館」の運営と、同事業への地元アクターへの引き継ぎ
代表者名
(Representative)
山下 晋司
代表者所属
(Organization)
特定非営利活動法人 「人間の安全保障」フォーラム
助成金額
(Grant Amount)
5,000,000
企画書・概要 (Abstract of Project Proposal)

2011年よりトヨタ財団の助成を受けて、NPO法人「人間の安全保障」フォーラム(HSF)は、宮城県内の仮設住宅地において、被災した子どもの学び、遊び、育ちの場となるような「こども未来館」を設置し、仮設住宅地における明るい活気あるコミュニティの発展に貢献してきた。また、これらの活動の副次的な効果として支援先である登米市南方仮設住宅自治会との良好な協働関係を構築し、同自治会が企画運営した仮設住宅内の夏祭りイベントに東京からボランティアを動員するなどの支援活動など、仮設住宅内のコミュニティ形成に深く関わってきた。
本年度ではこれらの活動に加えて、地元アクターへの事業の移譲を中心に活動を行う。具体的には、宮城県内の大学生が結成したボランティアユニオンとの連携を通じて、仮設住宅自治会に「こども未来館」の運営に関わってもらう。また、本年度は上記で述べた被災者との信頼関係をもとに、震災の記憶の風化を防ぎ次世代への教訓として震災民話の作成をこども未来館事業に取り入れる。特に、現地の子ども達からの証言はもちろん、子ども達と協力して被災者へのインタビューなどを収集して絵本として後世に残す。

実施報告書・概要 (Summary of Final Report)

1.実施した内容
①学習支援活動の継続
前年度から継続して、宮城県内4個所(登米市、石巻市・気仙沼市・南三陸町)で学習支援活動を行った。全163回でのべ1034名の子供たちが参加した。また、学習支援活動以外にも、いろいろなイベントを実施したり、外部のイベントに参加したりもした。
②現地アクターの育成
・地元アクターヘの機能移譲に向けて
宮城県学生ボランティアユニオンの月1回の学習支援活動を企面的に支援した。企画書の書き方や予算の使い方、イベントの運営の仕方などについて様々なアドバイスをしながら協働してきた。また、ボランティアユニオンの活動をより充実させるために、弊団体がチラシを作り、それを色々で配ったり説明会を開催したりすることで、メンバーも増え、今後も頼りになる存在として成長している。
・子ども達の自発性を高めるために
2012年度に続き、防災民話作成の第2弾に着手した。2012年度は、人から聞いた体験談を元に作っていく、という方法をとったが、今年度は、自分たちのどんな体験を題材にし、何を教訓として100年後の子ども達に伝えていきたいか、また内容を深めるために、地元の方々に聞き取り調査をするなど、より難しい方法に、子ども達主体で挑戦していった。
2.実施した内容を通じて得た成果・効果/目標の達成度
学習支援活動を通じて(目標の達成度は80%)
・論文の添削を細かく行ったり、受験前には活動回数を増やしてより細かく指導したりしたことがなり、受験生(大学受験1名・高校受験3名)が全員第一志望校に合格した。
・勉強をする時間とそれ以外の時間のケジメをしっかりつける空気作りを意識したことで、子ども達も集中して勉強に取り組むようになった保護者の方々からも「学習習慣がついてききたのでありがたいう声を多くいただいた。
3.今後を見据えての社会へのメッセージ
被災地における子どもたちを取り巻く現在と今後の課題
・『自治会』や『こども会』がなかったり、あってもうまく機能していないところが多かったりするので、地域で子ども達の安全や教育について考えていく、という風潮が見られない。小中学生の保護者世代が一番忙しく、今の生活やこれからの生活のことで精一杯のため、教育にまで手がまわらないのが現状。
・それでも、被災直後に比べて生活面はある程度落ち着いてきているので、勉強に力を入れたい、という家庭は増えてきているように感じる。しかし、経済的な余裕はないので、塾や家庭教師を使って勉強させるまではできない、という家庭も多い。学校とNPOやボランティア団体などがうまく連携をとって、放課後をうまく利用する方法や、教育に関する補助金などの制度を充実させるなど、国全体で被災地の子ども達を応援するべきだろう。
 

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