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助成対象詳細(Details)

   

2013 イニシアティブ助成 Initiative Grants      
助成番号
(Grant Number)
D13-PI-0007
題目
(Project Title)
UNESCO Chair「文化遺産と危機管理」国際研修の拡充と研修後のフォローアップ



Enhancement of the UNESCO Chair International Training Course on Cultural Heritage and Risk Management and Post-training Follow-up
代表者名
(Representative)
土岐 憲三
Kenzo Toki
代表者所属
(Organization)
立命館大学歴史都市防災研究所
Institute of Disaster Mitigation for Urban Cultural Heritage, Ritsumeikan University
助成金額
(Grant Amount)
30,000,000
企画書・概要 (Abstract of Project Proposal)

 立命館大学歴史都市防災研究所では、歴史都市の文化遺産防災をテーマとしたUNESCO Chair国際研修を2006年度より8年連続で継続開催している。 
 この国際研修は、各国それぞれの歴史都市の価値と課題を認識しつつ、文化遺産防災対策を推進する人材の育成を目指すものであり、
①UNESCO(国際連合教育科学文化機関)、ICCROM(国際文化財保存修復センター)などの国際機関との連携により研修者の質を保っていること、
②文化遺産防災分野で世界唯一の研修事業を途上国の公的機関の職員等を対象に行っていること、
③文化遺産分野と防災分野の双方の専門家を招聘していること、の3つの観点において、国際的にも高く評価されている。
しかしながら、研修者の受入枠が少なく、研修期間も短いこと、今後の継続開催と研修後のフォローアップの実施などが課題として上げられている。 
 そこで、参加枠の拡大および講師の拡充を通じて当該国際研修を拡充させるとともに、
研修から帰国したのちに研修者が各国で取り組む地域研修やシンポジウム活動を支援しフォローアップを行う。
 


       Institute of Disaster Mitigation for Urban Cultural Heritage, Ritsumeikan University (RitsDMUCH) has offered the UNESCO Chair International Training Course on Cultural Heritage and Risk Management, which deals with disaster mitigation of cultural heritage in historic cities, in eight consecutive years from FY2006 to FY 2013. The training course has aimed to foster human resourses who promote disaster mitigation measures for cultural heritage in developing countries.This unique and well-reputed training course intends to offer the opportunity to learn the significance and practice to protect cultural heritage from natural disasters and the coursehas built up high reputation intrnationally.
       However, it is also facing several problems, namely limited number (eight to ten annually) of participants can be admitted. There are also concerns over continuation of the training course in the future and post-training follow-up program, etc.
      Based on the established experience and capacity of the team, the purposes of the submitted proposal are twofold: first to enhance the training course by increasing the number of participants (eight using own funding and eight more by the grant) and lecturers; and second to start follow-up works by sending lecturers to regional training conducted in three (mainly Asian) countries.
 


実施報告書・概要 (Summary of Final Report)

1.実施内容
A.UNESCO Chair「文化遺産と危機管理」国際研修の拡充
(1)受入枠の拡大
立命館大学歴都市防災研究所では、毎年秋におよそ2週間にわたる UNESCO Chair「文化遺産と危機管理」国際研修を実施し、2013年度に至るまでは主に発展途上国から毎年8~9名程度を限度に参加者の招聘を行っていた。本イニシアティブプログラムにおいては、第一の課題として研修者招聘枠の拡大を図った。
(2)講師の拡充
本助成事業期間3年にわたり、国際機関の専門家としてUNESCOのGiovanni BOCCARDI氏、ICCROMのJoseph Allan KING氏、UNISDR(国際連合国際防災戦略事務所)のJerry VELASQUEZ氏などを招聘し講義をいただくとともに、研修者が当該国際研修の成果として制作する自国の歴史都市や文化遺産を対象とした文化遺産防災計画の発表において、専門的な立場から有益な指導をいただき、より充実した国際研修とすることができた。
B.研修後のフォローアップ
・2014年度ミャンマー地域研修での講義指導
2014年8月、ミャンマー連邦共和国のPyu Ancient Cities, World Heritage Siteに存するシュリー・クシェトラにおいて、地域研修を実施した。
・2015年度ネパール地域研修での講義指導
 2016年2月、ネパール・ゴルカ地震(2015年4月)で大きな被害を受け、復興の過程にある世界遺産のカトマンズの谷において、フォローアップ研修を実施した。
・2016年度ミャンマー地域研修での講義指導
 2017年2月、前年度に引き続きネパール・ゴルカ地震の被害を受けた清魁夷さんカトマンズの谷において、ネパール国文化庁の共催のもとフォローアップ研修を実施した。
2.成果・発見・感想など
(1)受入枠の拡大
 応募者数は増加傾向にあり、ここ3か年150名程度と高い水準を保っているという国際的要請に応えることができ、大変意義深い成果となった。
(2)講師の拡充
 2014年度から本助成により、それ以前に国際研修に参加した過年度研修生を講師として招聘した。本国際研修がそれぞれ自国の文化遺産防災対策に実践的に生かされていることを再認識できるとともに、それぞれの実際の体験を知ることで帰国後の自らの活動について具体的にイメージすることが可能となった。
(3)地域研修
 2016年度、歴史都市防災研究所は、タイを拠点とするSEAMEO-SPAFAならびにICCROMとの三者間での協力枠組みを示した覚書を締結した。本助成事業の趣旨に基づき継続された活動を具体的な形で継続展開できたことは、顕著な成果の一つとして挙げられる。

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