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助成対象詳細(Details)

   

2014 国内助成      
助成番号
(Grant Number)
D14-L-0358
題目
(Project Title)
与論島の文化と海を次の世代に! ―故郷を生かす教育観光プログラム開発と製品普及プロジェクト
代表者名
(Representative)
池田 龍介
代表者所属
(Organization)
非営利任意団体 誇れるふるさとネットワーク
助成金額
(Grant Amount)
 1,320,000
企画書・概要 (Abstract of Project Proposal)

与論島の地域課題としては、1)海洋体験以外の魅力的な観光プログラムの欠如、2)伝統文化に対する認識と誇りの喪失、3)サンゴ礁の減少・生育阻害環境,、そして4)人口減少・雇用喪失の4点が挙げられる。
当事業では、上記1)・2)の解決のために、地域文化・歴史を生かした教育観光プログラムの開発と、その運営・継承を担う人材の育成を実施する。また、3)・4)の解決を目指し、ローインパクト製品の販売・普及を行う。同時に、それを島内事業者・店舗と協働で行うことで、新たな副業の創出を図る。
これにより、(1)年間を通じた観光客の増加(100名)と共に、次世代へ島の文化を継承する人材(10名)を育成すること
(2)ローインパクト製品の販売(目標100個)と同時に、島内店舗(10ヶ所)との協働体制を確立し、地域内の環境保全意識を向上させること
(3)教育観光ガイドや郷土学習講師としての雇用の創出、また、ローインパクト製品販売という新たな副業の創出により、小規模事業者の経営・生活の安定化を図ること
以上3点の目標達成を目指す。
以って、伝統文化に対する島民の誇りの回復とサンゴ礁海域の保全に寄与し、魅力ある地域づくりに貢献する。

実施報告書・概要 (Summary of Final Report)

与論島は40年前の離島観光ブームで自然環境がダメージを蓄積した歴史がある一方、自然と密接に関わりながら暮らしてきた歴史がある。
当事業では、こうした地域に内在する学びの要素を抽出し、教育観光プログラムとして新たな価値を生み出すための企画会議を3回、地域住民とのモニターツアーを2回、そしてその運営のための人材育成研修を年8回実施した。
研修の講師には地域の年輩者を招き、その方々が昔当たり前のように関わっていた遊びや暮らし、文化、原風景に焦点をあて、20~30代の若者が体験を通じてそれらを学ぶ研修を実施した。

 さらに、年度末の3月には島外から訪れた大学生9人をモニターとしてプログラムを実施し、参加学生からは「都会にはない価値観があった。自然の恵みをいただいていることへの感謝、生かされていることを実感できた。」と好評を得た。
また、そうした反応を聞いた地域住民は、「自分たちにとって当たり前だったものがすごく価値のあるものなんだと感じた。」「自分自身、ずっと与論島で生活しているが、この島のことをまだまだ知らない。外から来た人に与論島のことを教えてもらった。」と話した。
 こうした質の高い交流の機会により、相互にとっての学び・感動が生まれる場を創出することができた。

 同時に、過去の教訓を生かし、観光と環境とのバランスを調和させること、新たな副業の創出を目的として、環境保全研修の開催と同時に地域内でのローインパクト製品の販売・普及事業を進めてきた。
 その結果、福岡で生産されている、海を汚さない洗剤「All things in Nature」の販路を開拓すると
ともに、地域内7店舗での協働販売体制を確立することができた。
 
 また、協働販売を行う店舗経営者とは、単なる販売促進だけではなく、与論島の海を守るために地域全体で行う取り組みとして、「食器の洗浄前に紙や布で食器の油汚れを拭き取る」という環境配慮行動を拡げていくことについて協議を進めている。
 合併浄化槽が47.2%しか普及していない与論島において、各家庭から油汚れを直接排水溝→土→地下水→海に流さない取組みは、島の水域・海域の保全、サンゴ礁・海洋生物の保存に繋がる。
 
 既に代表者の自宅、そこで経営している民泊ではそれを実践しているが、今後はそうした取り組みを島内の飲食店や宿泊施設でも拡げ、将来的には観光と環境の調和を図る先進地域、持続可能性を学ぶ教育観光地域としての確立を図ることを目指し、地域内での協議、活動継続を進めている。

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