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助成対象詳細(Details)

   

2014 国内助成プログラム「検証・提言」      
助成番号
(Grant Number)
D14-LA-0005
題目
(Project Title)
コミュニティカフェは人を、町を、変えられるのか? ―さたけん家に出来たこと、出来ること(活動をふりかえり、実証し、可能性を考える)
代表者名
(Representative)
水木千代美
代表者所属
(Organization)
佐竹台スマイルプロジェクト実行委員会
助成金額
(Grant Amount)
 2,600,000
企画書・概要 (Abstract of Project Proposal)

まちびらき50年を迎える、千里ニュータウンの佐竹台住区に、2010年、多世代交流の居場所を目的としてコミュニティカフェ「さたけん家」を開いた。現在は、趣味や技能を持った、地区や地域外の人が、様々な行事や地域活動を開催し、子どもや高齢者をはじめ、多くの住民たちの憩いの場となっている。最近では学習支援や高齢者の見守りなど、社会問題の解決に向けた活動も行っている。?有識者の方々との協働で、現在の利用実態などを調査するとともに、「さたけん家」の意義、役割を整理し、居場所の意味やコミュニティカフェの可能性を見出すために、主催スタッフ、利用者、地域の方、自治体職員、有識者などの、様々な立場の方と円卓会議を開く。思いを聞き、意見交換をおこなう円卓会議を経て、コミュニティをより深め、高齢者、中年、壮年、青年と次世代を超えた様々な活動をみいだす。このような活動から、これからの社会に必要な居場所とは何か、そして居場所づくりの方法を明らかにし、戦後全国に建設されたニュータウン、新興住宅街など計画されたまちを作り直す拠点となりうるコミュニティカフェのあり方についての提言を行う。

実施報告書・概要 (Summary of Final Report)

5年目を迎えるコミュニティカフェ「さたけん家」の意義、役割を関係する方々と整理し、これからの社会に必要な居場所とは何かを導き、これから居場所を作ろうとする方たちや、サポートしていただきたい行政の方に、居場所の必要性やと作り方を伝えるための、報告書の作成とフォーラムを開催した。

 報告書には、「集う場所を作ろう」、「誰もが使える場所にしよう」、「名前を覚えられる範囲に作ろう」、「継続できる仕組みを作ろう」、「モチベーションを作ろう」を提言、加えて、プロジェクトを進めるための姿勢、「地元の人に応援してもらおう」、「研究者や学生の力を借りよう」、「人と人としてのお付き合いをしよう」をまとめた。

 フォーラムでは、これまでのさたけん家の歩み、取り組みを説明。それを受けて、関わっていただいた先生方に、まちづくりへの思いを話していただいた。ここで、毎週木曜日を担当しているブルーリボンさん(精神障がい者通所施設)の珈琲とクッキーをお配りし、質疑応答をテーブルごとに話し合っていただいた。テーブルごとに話し合うことで、参加型のフォーラムとなり自分事として考えてもらえる時間となったと思う。質疑を回収し、質問内容に合わせた登壇者が回答、行政絡みの質問には、後藤吹田市長に答えていただいた。また、市長には新しい補助金の発表もしていただいた。

 さたけん家の5年間の歩みは、さたけん家を支えるメンバーが、地域にとって必要なもの、課題に気付き、そのために何をするかを考える時間であり、活動につなげてきた。そして、仕組化することで、次世代によりよい社会を残すべく、広報をし、行政に伝えてきた。その手段は予算を自ら確保し、試行し、行政に提案するというものであり、行政に陳情という従来のやり方ではなく、「目的に向かって一緒に考えましょう」というスタンスである。結果、今回の新しい補助金に結び付いた。今年度、新たに後藤市長となり、8月、市長にさたけん家のプレゼンをし、翌月に視察に来ていただき、居場所の有用性を説明し、その半年後に新しい補助金が出来たことは、市長の決断に加え、5年に渡り、活動報告を聞き、共に考えていただいた職員の方の力によるところも大きいと思う。だからこそ、新しい補助金がよりよいものになるよう、行政も受ける側としても努力をする義務がある。適正な補助の仕方を一緒に考えていただきたいという思いは、補助金の要項に一文入れられている。各課連携での補助金ができ、またそれを一緒に考えて行けるというところまで来たことは、協働として、素晴らしい取り組みだと思う。5年の歳月を経て市政を動かすという大きな波及効果を導くことができた。

 今後、補助金を受けることができた場合、地域ができる課題の解決の仕組みを考え、それに充てる補助金の適当な算出方法を考え、取り組みが他地域で展開しやすいようなプロトタイプを作ることを目標にしていきたい。

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