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助成対象詳細(Details)

   

2015 2015年度 国内助成プログラム 東日本大震災特定課題      
助成番号
(Grant Number)
D15-E-0005
題目
(Project Title)
災害公営住宅と周辺地区との橋渡し支援事業 - 災害公営住宅入居者の活動が地域全体のまちづくり活動へと発展して行くための環境整備事業
代表者名
(Representative)
後藤 一磨
代表者所属
(Organization)
一般社団法人復興みなさん会
助成金額
(Grant Amount)
 3,500,000
企画書・概要 (Abstract of Project Proposal)

南三陸町内に整備が進む災害公営住宅のうち、入居直後の住宅(2地区)および20 16年度前半に入居開始予定の住宅(2地区)を対象に、町役場や関連機関と連携し た支援活動を行う。これから入居が始まる災害公営住宅については、事前説明会の 場を活用してキーパーソンの把握を進め、自治会の必要性や先行事例についての情 報提供を行うとともに、先行形成が想定される班ごとの活動の支援などを行いなが ら、順調な自治会形成を促す。加えて、入居後については、自治会の運営状況や課 題について把握し、役員などの研修や、共益費の集金方法など工夫を行い運営面で の安定化を図る。並行して自治会のリーダーなどと連携しながら、班ごとの活動の 活性化や災害公営住宅内での交流活動、周辺地区と連携した催事の実施、町内まち づくり団体との連携支援などを行い、入居者の自治会活動への参加の拡大・地域参 加を促すようにする。実施内容について地域内外に情報発信し、災害公営住宅入居 者の取り組みが、その住宅内でとどまるのではなく、周辺住民の取り組みとも連携 しながら、復興する町全体のコミュニティ再生や、住民主体のまちづくり活動にも つながって行くことを目指す。

実施報告書・概要 (Summary of Final Report)

南三陸町内の災害公営住宅のうち、町営伊里前復興住宅、町営戸倉復興住宅および町営志津川東復興住宅の3住宅を対象に、町役場や関連機関と連携した支援活動を行った。
 3住宅ともに、本支援事業開始時点では自治会未設立であったため、まずは、住民どうしが顔を合わせる交流会を、町社協が設置した常駐型LSA(生活援助員)と連携しながら積極的に開催するとともに、先行して整備された災害公営住宅自治会長のお話を聞く会等を行い、自治会設立を後押しした。自治会設立後は、自治会長や役員といったキーパーソンに寄り添いながら、自治会の運営・活動が安定して行えるように支援した。
 例えば、平成合併前の旧歌津町の中心部(伊里前地区)に建設された町営伊里前復興住宅については、入居者の45%が65歳以上と高齢の方が多く(南三陸町全体では32%)、また入居者の出身が旧町域全体にわたり、入居直後は互いに知り合いでない方々も多く見られた。そこで、まずは自宅から出て顔を合わせる機会を作ることが重要と考え、椿のお茶会(5月25日)、たらすもづ(南三陸の伝統的なおやつ)パーティー(7月13日)、流しそうめん(7月31日)といった交流会を、LSAや外部支援者と連携し開催した。
 自治会発足後は、自治会と共催で、「日曜大工講座」(集会所のベンチづくり・10月24日)、クリスマス会(12月18日)、新年会(2月4日)等を行い、より多くの住民が参加しやすい場となるように配慮しながら支援した。さらに、災害公営住宅に隣接して、自力で自宅を再建する方向けに整備された防災集団移転団地との交流の場として、生け花交流会(3月1日)を開催、伊里前地区全体のコミュニティづくりのきっかけとすることができた。
 本支援事業を通じて、各団地の自治会設立から自治活動の立ち上げに至るスタートアップ期の支援については、おおむね成果を上げることができたと考えている。LSAの支援もあり日常的な住民活動が定着しつつあるほか、団地によっては県のコミュニティ支援補助金を獲得するところも出る等、会費運営を超えた自治会運営に乗り出すところも出てきた。
 一方で、今後に向けた課題も見えてきた。自治会の安定した運営には、役員以外の住民の参加が重要となるが、どの団地でも男性の地域活動への参加が低調である傾向が見られた。またお茶のみ等の日常的な活動について、現在はLSAの支援により運営されているが、その支援の状況は住宅毎に差が出てきており、徐々に住民や自治会主体の運営にシフトしていくことが必要と考えられる。今回支援対象とした3団地は、最終的には隣接する防災集団移転団地と一体となったコミュニティ形成が必要である。今後、町役場による行政区設定も考慮しながら、地区全体をカバーする自治組織形成につながる動きを、継続して支援していきたい。

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