HOME

助成対象詳細(Details)

   

2015 2015年度 国内助成プログラム「検証・提言」      
助成番号
(Grant Number)
D15-LA-0010
題目
(Project Title)
奇跡の清流の流れるまち・仁淀川町発! 田村蕪式会社プロジェクトの未来を耕す効果検証事業
代表者名
(Representative)
押岡 徳子
代表者所属
(Organization)
によどの
助成金額
(Grant Amount)
 3,000,000
企画書・概要 (Abstract of Project Proposal)

昨年スタートさせた「田村蕪式会社プロジェクト」は、地元だけなく県内外から高い評価をいただき展開しているが、立ち上げたばかりの事業であるため、その取り組みの効果測定は十分に行うことができていない。そこで、事業開始から3年目となる平成28年度に事業検証を行い、事業成果を数値的に明らかにする。そして、更なる産学官の連携推進機運を高め、4年目以降の活動を飛躍させる。  また、キラリと光る農林水産資源がありながらも地域再生の活路を見出すことができずにいる地域に対し、事業検証により数値的な現状を把握できた田村蕪式会社プロジェクトの事業パッケージを、一歩踏み出すことのできる事業パッケージの事例として数値的な実績及び根拠も織り交ぜながら紹介する媒体を作成し発信する。 田村蕪式会社プロジェクトは、キラリと光る農林水産資源を有する地域であれば応用可能な事業パッケージ性を有していると考えており、この手法を用いることで疲弊した地域に希望を生み出すことができると考えている。本事業による検証結果を踏まえた提言によって、より多くの地域に本取り組みの意義を伝えていきたい。

実施報告書・概要 (Summary of Final Report)

■実施した検証
平成26年度からスタートした「田村蕪式会社プロジェクト」は、地元だけなく県内外から高い評価をいただき展開するに至っているが、スタートアップ期の事業であるため、その取り組みの効果測定は十分に行うことができていなかった。そこで、事業開始から3年目となる今年度に事業検証を行い、事業成果を数値的に明らかにし、更なる産学官の連携推進機運を高め、4年目以降の活動の飛躍に結び付けることを目的とし、検証を行った。検証の結果、「田村蕪式会社プロジェクト」の現状分析、今後の方向性という現在と未来の2項目に分け、整理を行うことができた。
現状分析では、事業検証の一環として行った他地域調査での示唆等に基づき独自に作成した「在来種活動チェックシート」を用いて、自らの活動について分析を行った。その結果、現行の任意団体での取り組み方の現状と課題を確認することができた。現在は、取扱作目が1種類で、収穫季節が限定されているために通年販売等の形態をとることができておらず、収益性はあるがビジネスの領域に達していないので現状の取り組み方がやむを得ない選択肢である。また、本プロジェクトの課題である「生産者の高齢化」「新規就農者の育成」というに対し、「農業として通年の生計を立てることが可能だから生産を行ってほしい」等の積極的な提案を地域住民等に行うことができず、課題の解決が難しいという点も明らになった。以上を踏まえてこれらの課題の解決策として「田村蕪式会社プロジェクト」だけでの単独解決は難しいという前提条件を設定した。本プロジェクトの代表は高齢であり、プロジェクトメンバーにおいては他の仕事を掛け持ちしながらの実施となるため、これ以上の単独での事業拡大は見込めないからである。そこで「取扱品目が1種類」というボトルネックを解消し、取扱作目が複数化し、通年での商業活動を実現するため、他団体との連携を行う必要があると考えた。その可能性の一つとして「Team Makino」の牧野野菜に関する取り組みと連携したPR活動の実施や販売活動によって解決策を見出した。

■検証に基づく提言の内容
提言は、在来種などのキラリと光る農産品がありながらも地域再生の活路を見出すことができずにいる中山間地域に対し、どのようにすればプロジェクトをスタートできるかという点について、本プロジェクトのこれまでの取り組みと本助成事業内の調査で得た示唆を基に4項目に分けて行った。
提言1では、「“積み木の組み合わせ”でプロジェクト全体をデザインする」と題し、在来作物をはじめとする農産品プロジェクトの全体的なプロジェクトデザインについて提言を行った。持続的な活動を行うためには、収益活動と非収益活動のバランスを取りながら事業運営を行う必要があり、本プロジェクトのプロジェクト像を事例として示しながら、プロジェクトの組み立て方を示した。
提言2では、「スタートアップ時における課題に対するQ&A」を記載した。プロジェクトがデザインできたとしても、プロジェクトを実施するための資源であるヒト・モノ・カネなどをいかにして調達するかが課題となるからである。それらについて、比較的取り掛かりやすい手法を示した。
提言3では、「取り扱う在来野菜は複数種を同時に扱う方がよい」という提言を行った。これは全国の在来種の取り組みを見聞きする中で、取り扱い作目を複数持つことで、ビジネスモデルの組み立てや販売手法において戦略が立てやすくなることを学んだためである。在来種の普及活動は、その作目の栽培エリアが限られることもあり、他の作目や団体との連携を閉ざしがちである。しかし、それでは収益性のある事業として育てることが困難であるため、この提言項目を盛り込んだ。
提言4では、「誰からスタートする?誰からでもスタートできる!」と題した提言を行った。本検証・提言助成内で他地域調査を実施したことにより、全国の各地域で様々な立ち位置の人々が自らの地域の在来種に誇りを持ち、栽培・普及を行っていた。「自分は農家じゃない」「自分は行政職員じゃない」ということに縛られず、在来種の価値に気がついた人なら誰でも活動を始めることができるという点を伝えたかったため、この項目を加えた。

ホームページへのリンクトヨタ財団WEBサイト内関連記事