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助成対象詳細

Details

2017 国内助成 [そだてる助成]     

CSAによる若者の仕事づくり ―農と暮らしを支える鳴子型CSAの実践

企画書・概要

Abstract of Project Proposal

宮城県大崎市鳴子温泉の鬼首(おにこうべ)地区は、小規模ながらも農業を営々と続けてきた山間の地域である。しかし、若者の流出と高齢化の進行により農業の担い手が減少し、地域の暮らしにも不安が生まれていた。戦後入植した開拓農家が多い同地区では、もともと自主自立の気運が強く、現在も結いによる共同作業や神楽等が守られている。その力があるうちに、皆で地域課題の解決に取り組もうと動き出している。
 本プロジェクトでは、課題解決の手法としてCSA(地域社会が支援する農業)に着目し、生産者と消費者に加え生活者も組み入れた「鳴子型CSA」(農と暮らしを支え合う仕組み)について、鬼首地区の「塾」による学びと話し合いを重ねながら実験的に展開していく。それに連動させながら、若者を対象に農業インターンや援農の場を設け、農業と地域社会への理解を深めてもらうことにより、将来的な担い手づくりへの道筋をつける。さらに、鳴子型CSAを事業化して「地域の仕事」(課題解決型の仕事)を創出し、若者による新しい働き方「半農半X」(農業+地域の仕事)のモデルをつくることを目指している。

実施報告書・概要

Summary of Final Report

本プロジェクトでは、中山間地域農業が抱えている高齢化の進行や担い手不足等の課題解決に向けて、宮城県大崎市鳴子温泉の鬼首(おにこうべ)地区を対象に、小規模農業が成り立つ手法の一つであるCSA(Community Supported Agriculture、地域社会が支援する農業)の実現に取組んだ。生産者と消費者が信頼関係でつながることで食と暮しを支え合う「鳴子型CSA」(会員制による野菜等の予約販売システム)を構築し、生産者は多品種少量野菜の売り先を安定的に確保でき、消費者は新鮮で美味しい野菜を受けとることができる仕組みづくりを目指した。
CSAの意義や仕組みについて学ぶ「CSA塾」や農業資源の活用を目指す「鬼首塾」による話し合いを重ねながら、具体化に向けた検討を行なった。地元農業組織等が連携して実践主体である「プロジェクト鳴子CSA」を立上げ、参加農家から集荷した野菜を都市(仙台市)や地元(鳴子温泉地区)の会員登録者に定期的に受け渡す「鳴子よいっこ便」をスタートし、5ヶ月間にわたり試行した。その結果、生産者・消費者の双方から喜ばれるとともに、一定規模の会員数が確保できれば持続可能であるという手応えを得ることができた。
また、CSAの取組みに連動させながら、若者を対象にした地域づくり視察研修、農業資源調査、CSA塾、農業インターンシップや縁農の場を設け、若者が農業・地域社会とつながる機会を多様につくった。その参加者のひとりが「鳴子よいっこ便」運営の担い手として参画するなど、CSAによる若者の仕事づくりの可能性も見えてきた。

成果物

Projects Outputs

プロジェクト情報

Project

プログラム名(Program)
2017 国内助成 [そだてる助成]     
助成番号(Grant Number)
D17-L-0118
題目(Project Title)
CSAによる若者の仕事づくり ―農と暮らしを支える鳴子型CSAの実践
代表者名(Representative)
上野 健夫  
代表者所属(Organization)
特定非営利活動法人鳴子の米プロジェクト
助成金額(Grant Amount)
6,420,000
リンク(Link)
活動地域(Area)