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助成対象詳細

Details

2017 国内助成 [しらべる助成]     

林道の観光ポテンシャル調査 ―再び山と共に生きる為の里山資産の読み換え

企画書・概要

Abstract of Project Proposal

本調査の仮説は「産業遺構を活用した観光産業は、過疎山間集落における地域づくりのモデルとして成立し得るのではないか」という点である。またここでの観光産業とはゲスト・ホストの関係に留まらず、来訪者が積極的に集落に関与し、集落内外の交流・協働によって地域資源を磨くプロセスを有するものである。
 具体的内容は以下の通りである。(1)産業遺構のマッピング調査分析及びトレイルルートの考案:文献調査・ヒアリング調査・山林道踏査によって集落の産業及びその遺構について把握し、産業遺構を一巡する「マップ」を作成する。(2)集落住民へのヒアリング調査分析及びトレイルガイドの考案:集落住民へのヒアリング調査によって集落の暮らしや慣習を把握し、トレイルのガイドとなる「テキスト」を作成する。(3)「マップ」「テキスト」を用いたモニタリング実証実験(仮説の検証):(1)及び(2)に準拠したモニターツアー実証実験を実施し、参加者の評価データを収集する。(4)過疎山間集落の新たな生業としての山林道活用の有用性検証(調査・実験のまとめと活用検討):調査・実験結果を整理し、本プロジェクトの実現可能性と課題の共有・発信を行う。

実施報告書・概要

Summary of Final Report

本プロジェクトは、限界集落である竹原集落の新たな生業として「トレイルとしての山林道の活用」を実現させ、山と共に生きるかつての文化的生活を維持しながらも、交流人口・関係人口を拡大していく地域づくりを展開させることを目的とした基礎調査である。またその延長上として、淡路島全域が一体となった地域振興を進めていく為のキーコンテンツとして「淡路島ロングトレイル」を確立させることを目指すものである。
 具体的な取り組みとしては、1)山林道の維持管理と観光利用に関する実証実験(イベント:歩く!直す!竹原DIYトレイルの実施)、2)山林道の多目的活用と観光利用に関する実証実験(イベント:春の竹原ヨガ×トレイルの実施)、3)関係人口との協働の試み(竹原ALTサミットの実施)を行った。
 実証実験の結果、1)産業遺構(山林道や炭窯、etc.)及びそれに付する住民の体験談や個人史(の蓄積)の観光的活用、2)従前の「着地型観光」の発展型として、受け入れる地域と来訪者が協働して地域資源を発掘し、磨いていく「協働型観光」の2点について可能性を見出すことができた。併せて、トレイルマップや地域資源を記載したコミュニケーションツールとしての「ブック」の作成、本事例の一般化・社会資源化に向けた学術論文の編纂、各メディアを通した活動成果の発信についても積極的に取り組みを行った。
 今後は、主体組織及び個人レベルでの検討事項を併せて協議しながら、イベントの実施と更なるコアメンバーの増強を進めつつ、地域ビジネスとしての体制構築に向けた活動を継続したい。

プロジェクト情報

Project

プログラム名(Program)
2017 国内助成 [しらべる助成]     
助成番号(Grant Number)
D17-LR-0004
題目(Project Title)
林道の観光ポテンシャル調査 ―再び山と共に生きる為の里山資産の読み換え
代表者名(Representative)
太田 明広  
代表者所属(Organization)
淡路島ロングトレイル協会設立推進委員会
助成金額(Grant Amount)
1,000,000
リンク(Link)
活動地域(Area)