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助成対象詳細(Details)

   

2017 2017 国内助成 [しらべる助成]      
助成番号
(Grant Number)
D17-LR-0087
題目
(Project Title)
ペット産業の社会的責任調査  ―ペットショップの社会的責任評価
代表者名
(Representative)
奥田 順之
代表者所属
(Organization)
特定非営利活動法人人と動物の共生センター
助成金額
(Grant Amount)
 1,000,000
企画書・概要 (Abstract of Project Proposal)

平成28年度、日本全国では約4万頭の犬猫が殺処分されている。殺処分数自体は年々減少しているものの、殺処分にカウントされない、ブリーダーや飼い主による、虐待やネグレクトなど不適切な飼育は依然として行われているとみられているが、その実態は明らかにされていない。ペット産業では社会的責任(CSR)の概念は十分に認知されているとは言い難く、現状のままでは、不適切な飼育が継続されて行くものと考えられる。現状を打破するには、生体販売の中心的プレイヤーであるペットショップがCSRに対する意識を高めることが必要とされる。
 本調査では、大手ペットショップ上位10社を対象に、CSRに関連する取り組み状況に関するアンケート調査、実店舗での聞き取り調査、CSR・広報部への聞き取り調査を行い、CSRの取り組み状況について第三者的立場から評価を行うものである。評価結果を公表することにより、消費者がCSR経営に尽力するペットショップを選ぶことができるようになり、結果として、ブリーダーへの指導や監査、飼い主への教育やフォローの質の高いショップが選ばれ、ブリーダーや飼い主の元で不適切な飼育をされる動物が減少する。

実施報告書・概要 (Summary of Final Report)

本事業では、大手ペット関連企業に対するヒアリングを通じて、大手ペット関連企業を中心としたペット産業の CSR の推進状況について調査した。ヒアリング先企業は、ペット関連企業を代表する、株式会社 AHB、ペッツファースト株式会社、コーワペッツコーポレーション株式会社/ペッツフレンズコーポレーション株式会社、イオンペット株式会社、アニコムホールディングス株式会社、アイペット損害保険株式会社に対して行い、その他先進的な活動をしている小規模事業者を含め 10 社に対してヒアリングを行った。いずれの企業も快くヒアリングに応じていただき、一部は調査報告会にもご参加いただいた。これまで、動物に関する活動をする多くの NPO とペット関連企業は水と油の関係であり、NPO からのヒアリングを実施することができたことは、それその物が大きな成果であった。コーワペッツコーポレーション株式会社/ペッツフレンズコーポレーション株式会社については、動物愛護活動家との意見交換会に応じていただく事ができ、2019 年度以降の協働の足掛かりとすることができた。ペット産業の CSR の推進状況そのものについては、特に、人財確保の課題、動物愛護団体等とのコミュニケーションの課題、繁殖流通にかかわる課題について、それぞれ問題構造を浮き彫りにすることができた。ペット産業の課題を解決するためのカギは、動物福祉をペットショップの差別化要因とし、動物福祉が優れているペットショップを消費者が選べるようになることが重要であると考えられる。そのため、ペットショップの運営状況を客観的に評価できる店頭での調査と消費者に対する公表とコミュニケーションが、ペットショップの CSR の推進には重要であると考えられた。

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