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助成対象詳細(Details)

   

2017 2017 国内助成 [しらべる助成]      
助成番号
(Grant Number)
D17-LR-0094
題目
(Project Title)
山業習得・山人養成学校 ―阿仁の山を最大限活かす技を学び山で生きる
代表者名
(Representative)
松橋 悦治
代表者所属
(Organization)
一般社団法人 大阿仁ワーキング
助成金額
(Grant Amount)
 1,000,000
企画書・概要 (Abstract of Project Proposal)

阿仁の山と共生し、山の恵みを最大限活かす技によって生業とするあらゆる活動の総称として「山業」と定義し、その山業としての多様な技を学ぶ機会を創出し、移住・定住希望者の支援や既存若手居住者の暮らしを豊かにする支援を行う学校を設置、運営していくことを目的とする。山に関わる多様な職業につながる様々な技を習得し、季節や趣向に応じて様々に組み合わせてトータルで暮らしを成り立たせ、かつ豊かなものにすることができる人を「山人」と定義し、すでに山人である地域の山の達人・名人を講師として講義カリキュラムを組むとともに、多様で新たな山業の可能性を広げるための情報収集・人材ネットワークを構築する学校を目指す。
 上記の学校設立へ向けて以下の調査・実験事業を行う。①考えうる講義項目の洗い出しと現状での開講可能性(地元講師と対象フィールドの確保)を踏まえたモデル的な講義カリキュラムの作成。②モデルカリキュラムを元に地域内若手居住者及び移住・定住希望者を対象とした意向調査・ニーズ調査の実施。③②を踏まえ、市役所等関係機関との調整の元で実験的な講義カリキュラムの募集・実施を行い、本格的な開校へ向けた情報収集を図る。

実施報告書・概要 (Summary of Final Report)

今回の調査は、秋田県北秋田市大阿仁地域という奥山に抱かれたマタギ発祥の地でもある豪雪地域での、山の恵みを活かした生業を学ぶ学校(山業学校)の開設可能性を探ることを目的に実施した。調査活動は大きく以下の3項目で構成、その概要を示す。
(1)地域人材発掘調査
 山の恵みを活かす生業の種類を洗い出し(28種類)それに対応した技を持つ地域人材をリストアップしてヒアリング調査を実施した。結果として講座としての展開が想定できそうな13人の人材と、技を習得するための講座展開の4つの仮説的パターン(季節型・通年体験型・ステップアップ型・参加通い型)があぶり出された。
(2)ニーズ調査
 子どもの山業の技に対しての興味は比較的広範囲にわたっており、学びたいと思っているものが特に本地域ならではの項目があげられ、地域に対する思いや誇りを感じられて心強い。一方、大人の方では食に関わる実用的なものへの関心があるものの、それ以外では実際に学ぼうとする意向は低いようである。つまり生活上の必要性をあまり感じていないのではないかと思われる。
(3)実験講座の実施)
 実験講座は「季節型展開」の1つのケースとして、季節の「栽培」「採取」及び「保存法・料理法」を組み合わせた体験と講座を秋と冬の2回実施した。参加者の意向などから今後四季で展開するシリーズ的な展開の可能性を感じられる結果となった。
(4)今後に向けて
 山業で取り扱う技の多様性と講座展開の多様性及び難しさを痛感した結果となり、食をテーマとした季節展開の可能性は確認したが、それ以外の様々な技については、我々の取り組みが入口となるような位置づけで体験プログラムを主体に実施をし、その内容をしっかり取材・記録して今回のように冊子にして情報発信していきたいと考えている。
 着実に1つ1つの技をとりあげて、やれる範囲で少しずつ進んでいきたい。しかし一方で高齢化の波も急であるため、そんなにのんびりもできないと思っている。
 

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