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助成対象詳細

Details

2017 国内助成 [しらべる助成]     

街に和を描くプロボノ育成 ―団地再生のエリアマネジメントの現場から

企画書・概要

Abstract of Project Proposal

首都圏発の大規模団地として誕生した西東京市と東久留米市にまたがるひばりが丘団地。その再開発に伴い、PPP手法を用いて、エリアマネジメントが企画され、デベロッパー4社とUR都市 機構により一般社団法人まちにわひばりが丘は設立された。事業者中心に2015年度からスタートした当法人のエリアマネジメント活動は、コミュニティセンターの運営、地域密着の情 報発信、「ヒトとヒト」、「ヒトとコト」を繋げるイベント企画運営を通じて、当法人の掲げるミッションの達成を目指す。そして活動開始から5年となる2020年度を目処に地域住民主 体に引き継ぐプロジェクトとなっている。引き継ぎ後も安定的な地域活動を続けるため、プロボノメンバーの発掘・育成が重要課題となっており、調査を通じて地域性やニーズ、すでに関わっているメンバーの継続動機等を明らかにする。その結果を元に、プロボノを発掘するための「プロボノ養成講座(まちにわ師養成講座)」をブラッシュアップさせ、さらに継続的に活動に関わってもらえるような組織づくりにつなげていく。

実施報告書・概要

Summary of Final Report

1. 全体概要
東京都西東京市及び東久留米市にまたがるひばりが丘団地エリアにおいて、地域活動に主体的に関わりたいと考えている住民に対して、どのようなニーズを掘り起こし、それに応えていくことで主体的かつ継続的な参加に至るのかを明らかにするため、(1)先行事例視察、(2)ヒアリング調査を行い、調査で得られた内容から(3)パイロット事業(ワークショップ)を実施し、仮説検証した。
2. 調査テーマ
「地域活動への主体的参加に至るきっかけと活動継続の要素」
3. テーマに対する仮説
仮説として、地域活動への主体的参加に至るきっかけとしては、特に「活動仲間」「役割意識」が必要と考えている。地縁がない住民にとって、地域活動は縁が遠い存在になりがちだが、地域との何かしらのつながりと、活動資源(活動仲間、活動場所、財源、ノウハウ、)があることで、地域活動を身近なものとして捉えられるようになり、主体的活動へ促されるのではないか。さらに活動を通じて成功体験を得ることで自己満足にもつながり、より継続的に地域活動に関わることが期待される。
4. 調査概要
(1) 先行事例視察
(ア) まつど市民活動サポートセンター(千葉県松戸市)
(イ) ふらっとステーション・ドリーム(横浜市戸塚区)
(ウ) ふらっとステーション・とつか(横浜市戸塚区)
(エ) 多摩六都科学館(西東京市)
(2) アンケート・インタビュー調査
(ア) コミュニティ施設ボランティアスタッフに関する調査
(イ) ボランティアスタッフ(まちにわ師)に関する調査
(3) エリア内分譲マンション管理組合の理事経験者に関する調査パイロット事業
(ア) 第1回:「まち」でのジブン再発見ワークショップ
 日時:2019年2月17日(日) 13:00~16:00
 参加者:まちにわ師(地域住民ボランティア)
 目的・ゴール:
自分自身の地域活動に対する想いの整理をし、仲間と共有し、改めて、今後の地域活動で何をすべきかデザインする。
(イ) 第2回:”まち”と”まちにわ”について理解を深める『まちにわ座談会』
 日時: 2019年6月15日(土) 14:00〜17:30
 参加者:地域住民、まちにわ師(地域住民ボランティア)
 目的・ゴール:
「この地域が好きだ」「地域社会の地域の一員だ、かかわっている、役になっているな」と感じたエピソード等を共有し、そこに至るまでに必要な「行動・役割・役職・活動・声かけ・イベント」等を振り返る。
5. 仮説検証
調査およびパイロット事業の結果から、「地域住民」と一様に捉えていた対象者について、地域活動への関心度によって大きく2つに大別した。それぞれ共通する要素はあるものの、きっかけの要素と継続の要素にはそのウェイトの違いがあると考察する。
(1) Aグループ:当地域に居住する地域活動に関心を持てていない住民
(ア) 地域活動に主体的参加に至るきっかけの要素
① 信頼する友人知人からの直接的な声掛け・勧誘
② 地縁組織(当該地域では特に管理組合の理事がこれに該当)の中での役割・役職
③ 地域活動に関わった結果として「地縁」を実感できるようなコンテンツ・仕組みおよび生活の変化
(イ) 地域活動の継続の要素
① 「地縁」の実感
(2) Bグループ:当地域および周辺地域に居住する地域活動に関心がある・目的意識がある住民
(ア) 地域活動に主体的参加に至るきっかけの要素
① 自己の目的の達成につながるような魅力的なコンテンツ
② 関わる動機・理由を内省し共有するプロセス
(イ) 地域活動の継続の要素
① 関わる動機・理由を内省し共有するプロセス
(3) 両グループに共通する要素
(ア) 多用な価値観、動機に対応できるような活動の柔軟性
(イ) 利用者・参加者ファーストの姿勢
(ウ) プロセスも含めた積極的な情報発信と課題共有を通じた当事者感覚
※A・Bグループのほかに、接点を持ったが関心が持つことができない層も存在する。
地域活動に対して関心がある・目的意識がある住民は一定層いるものの、中長期的には人材としての枯渇が懸念されるため、いかに関心を持てていない層をすでに属する地縁活動に連動するような形で巻き込み、地域を意識(地縁を実感)する状況を作ることが重要であることがわかった。

プロジェクト情報

Project

プログラム名(Program)
2017 国内助成 [しらべる助成]     
助成番号(Grant Number)
D17-LR-0147
題目(Project Title)
街に和を描くプロボノ育成 ―団地再生のエリアマネジメントの現場から
代表者名(Representative)
高村 和明  
代表者所属(Organization)
一般社団法人まちにわ ひばりが丘
助成金額(Grant Amount)
1,000,000
リンク(Link)
活動地域(Area)