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助成対象詳細(Details)

   

2017 2017 国内助成 [しらべる助成]      
助成番号
(Grant Number)
D17-LR-0151
題目
(Project Title)
森の棚おろし―地域優良材フェアトレード社会実験
代表者名
(Representative)
丹羽 健司
代表者所属
(Organization)
兄弟木の駅会議
助成金額
(Grant Amount)
 1,000,000
企画書・概要 (Abstract of Project Proposal)

手入れをされない森林が大雨のたびに土砂崩落を繰り返し、山村は過疎高齢化に打ちひしがれて、手入れどころか山林そのものまでが棄てられようとしている。境界も手入れの方法も価値も売り方もわからないことから山主たちの山林放棄が始まっている。先代が手入れしてきた優良な木材を産出する山林もその価値を知られないまま放置材と同様に木の駅に出荷され安価なパルプやバイオマス燃料に供されている。
 一方、出所が明らかな地域材や優良材の需要は根強くある。しかし、必要とされる品質と量がどこにどれだけあるかが不明なまま放置されている。地域材への需要にこたえられないことと、大規模製材工場に圧されて地域に多数あった小規模製材工場も消滅しつつある。
 そこで地域の優良材(枝打ち材)の品質と量の賦存量調査を住民自ら行いMAP化し持続的供給可能量を算出し、伐出する。それを地元製材所で内装材(床板、腰板)に加工し、岡崎市の工務店で「どの山で産出された」かがわかる地域ブランドとして販売する仕組みを構築する。その過程で山主たちの境界確認や木材価値の見立て他技術の向上も進み、小規模製材所ならではの仕事も増える仕組みづくりとしたい。

実施報告書・概要 (Summary of Final Report)

愛知県岡崎市額田地域を対象に、木の駅、林業クラブ、森林組合、製材所、工務店が連携して、地域の優良材を正しく評価し流通させる手法を確立することができた。
①山主意向調査(往復郵送)…岡崎森林組合員規模階層別無作為抽出300戸(1/10)
 境界、林業機械や技術・知識、困りごと、枝打ち材への関心、将来意向などを調査。
②地域内の優良材賦存MAP…山主8人、12筆の林分
 材質調査、材積量調査結果をGps/Gis利用で視える化した。
 →持続可能な安定供給量が提案でき、販売対応と販売計画づくりが可能に。
③製材所ヒアリング…地元小規模2工場
 製材結果データ還元と取引条件の要望提案ヒアリングをした
④試験製材と還元データの検証調査…1工場
 製材料金の価格設定と出荷者への製材結果データ還元手法の確立ができた。
⑤工務店ヒアリング…ブランド化への取り組み方、エンドユーザーへのアプローチの仕方、などについて検討し、余剰材や半製品在庫の扱いなど、取引条件案をヒアリングした。
⑥「地域優良材フェアトレード社会実験報告会」の開催…平成31年3月21日 
 県内外から75名が参加して、報告と意見交換を行い各種報道された。
⑦「リタウッド」販促パンフ作成…商品名の決定と本格販売準備開始。
 語感が可愛く、利他的な消費行動であることと、山側へのリターンが大きいことを目指して命名した。理念や願いを消費者に訴えかけるオシャレな三つ折りパンフを作成した。
⑧このモデルを全国の木の駅実践地にノウハウ移転しネットワーク化を展望している。


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