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助成対象詳細(Details)

   

2017 国際助成プログラム International Grant Program      
助成番号
(Grant Number)
D17-N-0250
題目
(Project Title)
上下流連携による生態系保全と地域経済の両立をめざして ―アジア版地方創生への一提案
A community-oriented and watershed-based approach for harmonizing environmental conservation and regional economy in Indonesia, Philippines and Japan
代表者名
(Representative)
嘉田 良平
Ryohei KADA
代表者所属
(Organization)
四條畷学園大学/総合地球環境学研究所
Shijonawate Gakuen University/Research Institute for Humanity and Nature
助成金額
(Grant Amount)
 7,300,000
企画書・概要 (Abstract of Project Proposal)

インドネシア、フィリピンはじめ多くのアジア諸国では、高い経済成長と人口増加に伴う森林の伐採や農地転用による環境の劣化が進み、洪水リスクの増大、水質汚濁や生物多様性の減少など、生態系サービスの低下が深刻となっている。大半の住民にとって生存の基礎となっている農林漁業の生産性向上と生態系保全とをいかに両立させるかは、アジア諸国の持続的発展にとって重要課題なのである。そこで本プロジェクトでは、インドネシア、フィリピン、日本の3か国の集水域を対象として、上下流連携かつコミュニティ協働型の実践プログラムを通して環境修復による生産性の回復と持続可能なシステム構築を図ろうとするプロセスを検証し、共有して、政策提言につなごうとするものである。その際、課題解決のための手法あるいは伝統知について、文化的・宗教的なバックグラウンドが大きく異なる3か国間で相互に学び合い、集大成として政策提言として取りまとめて成果発信を試みる。

Due mainly to high economic growth and population increase, many Southeast Asian countries have faced with serious environmental degradation, which has been maily caused by forest losses and land use changes. As a result, extensive biodiversity losses and declinnig ecosystem services have resulted such as flooding water quality degradation, and impacted negatively to the livelihood of poor rural population. Based on our previous research experiences and networking to the local people and institutions, this practical project will be conducted in typical watersheds in Indonesia, Philippines and Japan. By the participation of the local people and communities, this project would present empiricaly how environmental conservation and productivity enhancement are compatible and how community-oriented and watershed-based approaches are effective.

実施報告書・概要 (Summary of Final Report)

本プロジェクトの目的は、インドネシア、フィリピン、日本のアジア3か国の内水面集水域を対象として、環境修復の作業を通して、いかに持続可能な資源管理と生産性の回復とを同時に実現できるかを検証することであった。具体的には、上流と下流間の地域間協働の重要性、そしてさまざまなステークホルダーの連携協力による効果的などの諸課題について、3か国間での相互訪問・交流を通して学び合い、政策提言という形でその成果発信を試みた。初年度のインドネシアのケースでは、森林伐採、生態系の破壊を食い止めるためにアグロフォレストリーへの転換、マングローブの再生などの生態系回復の試みが取り上げられた。2年目のフィリピンでは、水質汚染、生態系劣化による漁獲量の減少に対応するため、地域社会協働による生態系再生と生計回復への挑戦が試みられた。以上のように、本プロジェクトでは、各国それぞれの実践的な取り組みを通して持続可能なコミュニティ再生の手法について相互に学びあい、今後に向けた提言づくりが行われた。

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