助成対象詳細 | 公益財団法人トヨタ財団

公益財団法人トヨタ財団

助成対象詳細

Details

2018 国内助成 [しらべる助成]     

農村での移動の質を高める―地域主体交通の持続的運営に向けた体制構築

企画書・概要

Abstract of Project Proposal

国家および地方財政が限られている中、十分な交通手段を地域で確保するためには地元住民が中心となり地域独自の交通サービス(以下、地域主体交通と呼称)を運営する必要がある。  山間部では家族や知人に送迎を依頼し、病院や買い物に行く非免許保有者が存在する。その中には、対価としてガソリン代や昼食代等を渡していることもあり、これは白タク行為に該当し現行法に違反する。しかしながら、多くの場合、必要性の観点から黙認されている。こうした対応は、事故発生時など有事の際の責任問題や白タク行為の黙認という点で問題を抱えている。このような事例は個別・単一的に見聞きすることはあるものの、実態はわかっていない。そこで、交通が不便な地域において免許を持たない人が日常的な足をどのように確保しているのかを明らかにする。そのことを通じて、より良い地域主体交通の仕組みづくりにつなげるとともに、運営体制を構築する。その上で、高齢者や免許を保有していない人等、農山村地域において日常的に移動が困難な人たちが、いつでも、どこでも安心して自由に移動できる地域社会を目指す。

実施報告書・概要

Summary of Final Report

【プロジェクトの目的】
国家および地方財政が限られている中、十分な交通手段を地域で確保するためには地元住民が中心となり地域独自の交通サービス(以下、地域主体交通と呼称)を運営する必要がある。本プロジェクトでは、交通が不便な地域において免許を持たない人が日常的な足をどのように確保しているのかを明らかにする。そのことを通じて、より良い地域主体交通の仕組みづくりにつなげるとともに、運営体制を構築していく。その上で、高齢者や免許を保有していない人等、農山村地域において日常的に移動が困難な人たちが、いつでも、どこでも安心して自由に移動できる地域社会を目指す。

【実施内容と成果】
今回のプロジェクトでは、交通が不便な地域において免許を持たない人が日常的な足をどのように確保しているのかを明らかにした。また、調査にNPOや地域活動団体と協働で取組むことを通じて、より良い地域主体交通の仕組みづくりにつなげるとともに、運営体制の構築を目指した。その上で、高齢者や免許を保有していない人等、農山村地域において日常的に移動が困難な人たちが、いつでも、どこでも安心して自由に移動できる地域社会を目指していく。
調査を通じて、免許保有者・非保有者ともに、自家用車を運転するか同乗することで移動しており、公共交通であるコミュニティバスの利用はほとんど利用されておらず、移動手段は自家用車に強く依存していることが分かった。
また、ドアツードアの送迎サービスに対する利用意向は総じて高く、利用意向の程度は免許の保有状況よりも、若い同居家族の有無により説明されることが示唆された。こうした知見は、地域において送迎サービスの導入を検討する際に有用になる。
プロジェクト終了後も、調査結果に基づいて引き続き地域での望ましい地域交通のあり方について検討を進めるとともに、得られた結果は学術的成果としても公表・発信していく予定である。

プロジェクト情報

Project

プログラム名(Program)
2018 国内助成 [しらべる助成]     
助成番号(Grant Number)
D18-LR-0065
題目(Project Title)
農村での移動の質を高める―地域主体交通の持続的運営に向けた体制構築
代表者名(Representative)
衛藤 彬史  
代表者所属(Organization)
里山未来研究所 代表
助成金額(Grant Amount)
1,000,000
リンク(Link)
活動地域(Area)