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助成対象詳細

Details

2018 国内助成 [しらべる助成]     

地域防災における多様性の主流化 ー災害時、誰一人取り残されない防災へ

企画書・概要

Abstract of Project Proposal

江戸川区の多くのコミュニティの地域防災関する方針決定過程及び訓練の現場において、若者や女性、障害当事者など多様な担い手が参画し、多様な視点を取り入れた防災体制が構築されるとともに、障害当事者や高齢者、こども等の災害時要援護者に対する江戸川区内の支援者ネットワークが形成されることで、平常時からそれぞれの対象者の災害リスクの情報が共有され、災害時に支援の連携が効果的になされることを目的として、適切な戦略を策定するために必要なデータ収集とステークホルダー連携の土台づくりのために当事業を実施する。 調査の手法として江戸川区内の障害当事者団体/保護者の会(視覚、聴覚、肢体不自由、発達障害等)、乳幼児の子育てグループ、介護が必要な高齢者を持つ家族の会、非日本語話者が多く集まる外国人コミュニティ/日本語学校等特別なニーズを持つ方々へのフォーカスグループディスカッション(FGD)と、FGDに参加する人を含める地域住民自身が参画するアクションリサーチを用いることで、脆弱性とレジリエンスの調査にとどまらず、とり得る戦略の検討を含めて住民自身による提言を導く出すことを目指す。

実施報告書・概要

Summary of Final Report

【プロジェクトの目的】
近年の大規模災害において、被災する人の年代、障害・傷病の有無、経済状況、世帯構成、ジェンダー等にかかわる個々の属性によって、災害の発災から復興の各災害ステージにおいて様々な異なるリスクが生じる傾向があることが明らかになっている。
本プロジェクトでは、江戸川区の多くのコミュニティの地域防災関する方針決定過程及び訓練の現場において、若者や女性、障害当事者など多様な担い手が参画し、多様な視点を取り入れた防災体制が構築されるとともに、障害当事者や高齢者、こども等の災害時要援護者に対する江戸川区内の支援者ネットワークが形成されることで、平常時からそれぞれの対象者の災害リスクの情報が共有され、災害時に支援の連携が効果的になされることを目的として、適切な戦略を策定するために必要なデータ収集とステークホルダー連携の土台づくりのために当事業を実施した。

【実施内容と成果】
本事業では江戸川区内の高齢者・障害当事者、子どものいる世帯等、災害時要配慮者やその他特別なニーズがあるグループに関して、それぞれの災害へのリスクと活用しうる能力・資源を明らかにすることでコミュニティ総体のレジリエンスを高める有効な戦略の策定に資することを目指した。
事業の成果(アウトプット)として以下が挙げられる。

1. リスク分析: 本事業ではヒアリングやワークショップを通じて、子育て世代や障害当事者等の災害時特有のリスクを明らかに
 した。また台風19号後には、障害当事者の視点で避難行動の課題を洗い出した。

2. ネットワーキング:区内の福祉団体、行政関係者等と「誰一人取り残されない防災」を考える企画会議を行った。また本事業
 が企画・運営支援を行い、区内の団体が主催となる形で防災イベントを4回開催した。この準備・実施の過程で区内の様々な
 個人・団体とつながり、リスク分析にもご協力頂いた。

3. ツール作成: 本事業で得られたリスク分析に基づき、当事業及び防災イベントを主催した区内の団体の協力により水害からの
 避難の啓発マンガや、在宅避難ノウハウ、乳幼児・妊産婦への避難所におけるケア等を伝えるイベントの企画パッケージが開
 発された。

1年間の活動を通じて、災害時だけを想定するのではなく、誰一人取り残されない防災への想いを持つ区内の関係者とのつながりを強化しながら、多様なニーズを想定した自助・共助力を高めるための知恵を共創することが求められていることが確認できた。事業の成果を活用し、地域のレジリエンスを高める戦略を強化していきたい。

成果物

Projects Outputs

プロジェクト情報

Project

プログラム名(Program)
2018 国内助成 [しらべる助成]     
助成番号(Grant Number)
D18-LR-0071
題目(Project Title)
地域防災における多様性の主流化 ー災害時、誰一人取り残されない防災へ
代表者名(Representative)
高橋 聖子  
代表者所属(Organization)
インクルラボ
助成金額(Grant Amount)
1,000,000
リンク(Link)
活動地域(Area)