2018 イニシアティブ助成 | |
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助成番号 (Grant Number) |
D18-PI-0006 |
題目 (Project Title) |
中国学の再創生--「日本の中国研究」の連携と発信に向けて--
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代表者名 (Representative) |
川島 真 |
代表者所属 (Organization) |
東京大学大学院 |
助成金額 (Grant Amount) |
9,720,000 |
企画書・概要 (Abstract of Project Proposal) 現在、激動期にある世界秩序の一つの原動力は中国だ。その中国に多くの関心が集まる。論点は、米中間の覇権交代や地政学の問題だけではなく、技術革新に基づく新たなライフスタイルや価値観の出現について、その「新たな時代」の主導者(の一人)に中国がなるのではないか、ということだ。無論、中国の過大評価は禁物だが、中国の隣国である日本、その周辺にある東アジアは、他地域よりも中国の影響を強く受ける。その影響は、国家のあり方のみならず、社会や個々の生活、自己認識にも及ぶ。それだけに、日本やこの地域では「中国理解」が強く求められる。その中国理解の面で、日本には重厚な蓄積と高い潜在力がある。日本では世界有数の中国学の学知を有し、潜在力も高い。だが、そこには課題がある。日本の中国の知的資源が分野、組織ごとに寸断され、また発信が不十分で、そして新たな時代に対応するアイディアや試みを提示する場に乏しい。そこで本研究は、①日本の中国研究の蓄積を関連付けて発信する方法を考え、②中国の新たな姿に対応した、新たな中国研究の方法について議論する場と機会を創造し、③それを特にアジアの中国研究と共有していく基礎を構築することを試みる。
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