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助成対象詳細

Details

2018 社会コミュニケーションプログラム Communication with Society Program     

森のようちえん認可制度提案-国への政策提言を目指して-

企画書・概要

Abstract of Project Proposal

幼児期の自然体験の場の選択肢として全国に広がりつつある森のようちえん活動であるが、園舎を持たないというスタイルから、国の認可基準に合わず認可外保育施設や育児サークルとして取り扱われ、公的な支援を得られない状況である(例外的に、鳥取県・長野県・広島県等には県独自の支援制度がある)。
 2019年10月より国が行う『幼児教育無償化』の政策にも、上記理由から森のようちえんは対象外とされた(鳥取県・長野県以外)。
 しかし、森のようちえん活動は、都市化が進み幼児の自然体験がますます乏しくなる中、子ども達の健全育成や、保護者への子育て支援、新しい森の活用、移住促進の切り札として、無限の可能性を秘めている。
 本プロジェクトでは、全国の森のようちえん団体を組織する‘NPO法人森のようちえん全国ネットワーク連盟’や学識経験者等と連携し、①森のようちえんの教育的効果、行政支援の効率化の妥当性(待機児童対策への効果)、移住促進への効果等の検証(調査研究)、②地方自治体向けの勉強会、③国に対して新しい認可制度の提言、④自治体や一般市民向けのシンポジウムを行うことを目的としている。

実施報告書・概要

Summary of Final Report

本プロジェクトでは、国などに『森のようちえん』の認可制度の導入を提案することを目的に以下の事業を行いました。
1)調査研究:学識経験者による森のようちえんの子ども達の主に非認知スキルの育ちについて調査を行いました。調査は、認可園・森のようちえんを卒園した小学2年生を対象としたアンケート調査とし、特に「レジリエンス」と「自尊感情」に着目し分析しました。森のようちえんの子どもたちは健康的な生活を送る子が多く、保護者の園への満足度が非常に高いこと、ポジティブで柔軟な思考を持ち逆境に強い子が育っていること、基本的自尊感情が高く、運動能力についての社会的自尊感情も高いこと、などが明らかになりました。
2)国への提言:プロジェクトで検討する中で、認可制度を国に提案しても、意見書で終わってしまう可能性があるため、遠回りのようだが、「こども自然法(仮)」のような、子どもの自然体験を推進するための法案づくりをまずは目指すこととしました。森のようちえん支援制度が整備されている先進県(長野県・鳥取県)などの国会議員に働きかけ、2020年1月29日に自民党内に『森のようちえん振興議員連盟』が設立されました。現在約40名の国会議員の方々がメンバーに参加しています。また、議連メンバーを中心に2020年2月17日に国会議員会館にて第1回森のようちえん勉強会を開催。議連メンバーや文科省・厚労省・内閣府などの担当者、学識経験者などが参加し、森のようちえんの幼児教育としての効果(エビデンス)について3名の学識経験者などの発表がありました。今後もこの勉強会は継続する予定です。また、シンポジウム用に制作を予定していた冊子を、議連メンバーや政治家・地方自治体職員向けとして制作し、『森のようちえん全国ネットワーク連盟』のメンバーを介して、地元の議員さんなどに働きかけを行ってもらうツールとしました。
3)上記のような流れから、各地でのシンポジウムではなく、東京で2日間、一般の子育て世帯向けに森のようちえんや外遊びの効果についてPRするイベントを企画。全国の森のようちえん活動団体による野外ワークショップや音楽イベント、講演会などを行う予定にしていましたが(2月29日・3月1日)、新型コロナウィルス感染拡大防止の観点からイベントは中止となりました。



プロジェクト情報

Project

プログラム名(Program)
2018 社会コミュニケーションプログラム Communication with Society Program     
助成番号(Grant Number)
D18-SC-0002
題目(Project Title)
森のようちえん認可制度提案-国への政策提言を目指して-
代表者名(Representative)
西村 早栄子  
代表者所属(Organization)
特定非営利活動法人 智頭町森のようちえん まるたんぼう
助成金額(Grant Amount)
4,030,000
リンク(Link)
活動地域(Area)